こんなお悩みを解決します。
- 中学校の授業で求められる英語レベル
- 実習前に勉強をし直すべき3つの理由
- 自信を持って授業をするための3つの勉強
この記事の信頼性
筆者は、中学・高校(英語)一種教員免許状保持者。
英検準1級。上位進学校に進学率が高い中学校で教育実習。
授業はオールイングリッシュで行いました。
この記事で紹介する勉強や事前準備を行い、自信を持って英語で授業をすることができますよ。
実際に実習をやってみて「もっとこの勉強をするべきだった」と思うことも。
また、危うく授業を止めてしまう冷や汗場面もありました。
それらを踏まえて教育実習に行く前にやるべき勉強や知っておくべきことをまとめました。
中学校の授業で求められる英語力
文法を説明する力
中学生相手だからといって中学3年生までの文法を勉強すればいいというわけではありません。
- 勉強熱心な生徒は、先の範囲まで質問してくる
- 納得のいく説明をする文法力が必須
- 英語力重視の流行で、英語を習っている生徒もいる
どこに英語力お化けのハイパー中学生が潜んでいるかわかりませんよ。
簡単な英語をとっさに使う力
英語力が高い中学生がいる可能性をお伝えしましたが、多くの中学生はスピーキング・リスニングに慣れていません。
中学生相手にペラペラの英語を披露しても生徒は「ポカーン」状態になります。
実際に授業で使う英語(クラスルームイングリッシュ)は単純なものが多いです。
簡潔に、知っている単語で、テンポよく
伝える技術が必要です。
ほんの一例ですが、こういう英語を使用していました。
- Who goes first?
- Well done!
- Move your desks back.
簡単なように見えても意外にパッと思いつかないことも。くどくど話していると生徒は興味を失います。
授業で使いそうな指示を全て書き出して、それらを簡単な英語で表現できるか試してみてください。
ALTとスムーズに会話する力
おそらく、1回以上はALTの先生と協力して授業を行います。
以下のやりとりをネイティブスピーカーと行う力が必要です。
- 指導案を伝える・意見をもらう
- 授業中に生徒の前で会話
- 振り返りのアドバイスをもらう
ネイティブの先生と協力して授業を構成しないといけないので、ここでは生徒相手の英語ではなく1人の大人・教師として会話しないといけません。
大学で外国語講師の授業を受けている人が多いと思いますが、しっかりと会話の練習はできていますか?
ちなみに、指導案は英語で作成しました。
ライティング・スピーキング力を伸ばしましょう!
実習前に勉強し直すべき理由3つ
スピーキング力は生徒からの信頼に直結する
スピーキング力は生徒が「教師の英語力」を測るポイントになります。
発音がよかったり迷いなく英語を話したりする姿は生徒の信頼を得るのに効果的。
「すげー!」と思わせたら掴みは安心です。
単純ですが
1ヶ月程度しかない教育実習では、いかに生徒の信頼を早く勝ち取るかで授業のしやすさが格段に変わります。
授業で教師側が問いかけても、信頼がないと空気は温まらずシーンとした時間が続きます。
中学2年生が特に顕著です。思春期真っ只中の中学生は先生が信頼できないと発言はしません。
冠詞や複数形は意外に理解できていない
「英語は短い単語ほど難しい」と恩師から教えられました。
- 冠詞
- 複数形
- 前置詞
前置詞は用法が多いし、冠詞は「なんとなく」付けている方が多いのではないでしょうか。
例えば、過去形を使って文章を書く授業では
“I ate a cake.” と多くの生徒が書いてきました。
しかし、これではケーキをホールで食べたことになってしまいます。とんでもない甘党でないと厳しいですよね。
このようにいろんなパターンで「アレ?!」となる場面が出てきます。
簡単だと思っている冠詞・前置詞・複数形こそもう一度勉強してみてください。
1年生担当であれば複数形や可算名詞を教えることになりますが…
- 数えられる名詞は可算名詞
- 数えられない名詞は不可算名詞
しか説明の幅がない人は要注意です。
中学生に間違った英語教えることはあってはなりません。
先ほどの例はこれならわかる!英語冠詞トレーニングを参考にしました。(後に紹介します)
実習前・実習中に非常に役に立ったのでぜひ読んでみてください。
授業が止まってしまうことがある
授業中には、生徒からの質問にその場で答えなければなりません。
先ほどの続きになりますが、
とか突然、授業中に質問が飛んでくることも。
一番いけないことは適当なことを教えてしまうことですが、毎回「後でちゃんと調べてみるね」「自分で考えてみよう」では不信感が募ります。
自信を持って英語で授業ができる勉強方法3つ
教育実習までに少しでも英語力を上げたい方に、短期間でできる勉強法を紹介します。
ちなみに、より本質的な英語力の底上げを目指したい方は、下記の記事を読んでみてください。
オンライン英会話で発音・スピーキング力を上げる
発音やALTとの会話・クラスルームイングリッシュに不安がある人は、
今日から実習まで毎日英語を話すことが大事です。
今では高い英会話スクールに通わずともオンライン英会話で手軽に学べます。
まずは、無料で体験できるところで気軽に体験してみてください。
(いろんな種類があるので各社の無料体験をはしごするだけで実習までは十分に練習できるかも。)
無料体験がおすすめ!オンライン英会話
以下の3つが有名でサービスの質もいいです。ここでは簡単に紹介します。
簡単なおすすめポイント
- ネイティブキャンプは予約なしで1日の授業数が無制限です。教育実習までに時間がなくたくさん練習を積みたい人におすすめです。
- レアジョブ英会話は7日間も無料体験できます。
- DMM英会話 は教材の種類が豊富です。様々な国籍の方と話せる点もおすすめ。
1人では練習しづらいスピーキング力を伸ばすには話すことが重要です。教室で自信を持って英語を話せるように話すことに慣れましょう。
詳しい文法書を読み直す【おすすめの本】
高校生の時に使っていた文法書を読み直すだけでも効果があります。
ですが、高校生向けなので、もの足りない箇所がありました。
私が実習前・実習中に文法を学ぶために役立った文法書を紹介します。
おすすめの文法書
- 表現のためのロイヤル英文法
- これならわかる!英語冠詞トレーニング
① 表現のためのロイヤル英文法
日本語に詳しく「日本人らしい英語」について多数の著書があるマーク・ピーターセン氏が携わった文法書です。
本書で学べること
- 基本的で正確な文法力
- ネイティブ感覚での英語表現
- 生きた英語の例文
「ネイティブの感覚を身につける文法書」であり、機械的な文法学習を卒業して真に理解したい英語中級者におすすめ。
② これならわかる!英語冠詞トレーニング
以下の3章から構成されています。
- 可算名詞と不可算名詞の使い分け
- 単数と複数の使い分け
- 定冠詞と不定冠詞の使い分け
専門用語はなく、中学生にそのまま伝えてもわかるくらいに丁寧です。同じ単語を使ったペアの例文とイラストを用いながら、冠詞の使い分けを学ぶことができますよ。
和製英語を調べ尽くす
和製英語は英語学習においては本当に厄介な存在です。
中学生は和製英語を正しい英語だと勘違いしている場合が多いです。
例えば、これらの和製英語を正しく直せますか?
① シャーペン
② ハイタッチ
③ ミルクティー
中学生が使いそうな単語を選んでみました。簡単でしたか?
① mechanical pencil (米)
② high five
③ tea with milk
これらは一例であり、数えきれないほど出てきます。
答えられた人も、そうでない人も油断せずに勉強してくださいね。
まとめ:準備をすれば良い授業になる!
今回は、英語で授業をする教育実習生に向けて必要な英語力と、それを伸ばす方法について記事を書きました。
内容をまとめます。
中学校の授業で求められる英語レベル
- 高校の文法も含めて説明できる
- 簡単なクラスルームイングリッシュを使う
- ALTと一緒に授業を作る力
実習前に勉強し直すべき理由
- スピーキング力は生徒の信頼を掴みやすい
- 冠詞や複数形は意外に理解できていない
- 質問に答えられずに授業が止まる可能性がある
やっておくべき勉強3つ
- オンライン英会話でスピーキング力を上げる
- 詳しく分かりやすい文法書を読む
- 和製英語を調べる
教育実習で英語を使って授業をすることは、努力次第でいくらでも上手になります。
しかし、舐めてかかると、簡単なクラスルームイングリッシュすら、とっさには出てきません。
でも、実習前にこの記事を見てくれているということは、熱心な学生さんだと思います。
せっかくなら、実習準備を楽しみましょう!
無料体験ができるオンライン英会話
正直、多くのオンライン英会話があり、全部の無料体験だけでも相当な量の練習ができるので、そのチャンスを捨ててしまうのは非常にもったいないです。
ぜひ活用してみてください。
以上です。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
このブログは「私のLIKE(好き)が誰かのLIFEを素敵なものに」というコンセプトで、
生活が少し素敵になる情報をお届けします。
大学生活・美容・人生を豊かにするモノ・考え方…などについての記事を随時更新します。よければ、他の記事も読んでみてください!
何か気になることがあればお気軽にコメントをくださいね。